多汗症の治療薬

もう脇汗に悩まない!腋窩多汗症の治療方法を解説!

「好きな服を着られない」
「すぐ汗じみができて気まずい」

自分だけびっちょりと脇に汗をかいて、恥ずかしい思いをしたことはありませんか?制服に汗じみができて困っていませんか?

脇から大量の汗が出る腋窩多汗症は、治療法によってはほぼ汗を止めることができます。この記事では現在主に行われている腋窩多汗症の治療方法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

腋窩多汗症の治療方法

こちらは日本皮膚科学会が出している、「原発性局所多汗症診療ガイドライン」から抜粋したものです。

腋窩多汗症の治療は以下の順序で治療を進めていくことが基本となります。

  1. 塩化アルミニウム液
  2. ボトックス注射
  3. 塩化アルミニウム液+ボトックス注射
  4. 交感神経遮断術など

他にも神経ブロックやレーザー療法などもありますが、今回は上記の治療方法について詳しく見ていくことにしましょう。

塩化アルミニウム液

塩化アルミニウム液は、腋窩多汗症が気になり始めたらまず試してみる治療方法です。

塩化アルミニウム液は外用剤なので皮膚を切ることなく治療を始められるほか、他の治療方法と比べると費用が少ないことから最初の治療として推奨されています。

塩化アルミニウム液の効果

原発性局所多汗症診療ガイドラインによると、20~30%濃度の塩化アルミニウム液を腋窩多汗症の方に使用したところ、94%の方で改善が見られたそうです。

多くの方に効果があると言えますね。ただしこのデータだけでは汗がほとんど出なくなったのか、それとも多少減ったぐらいなのかはわかりません。

また塩化アルミニウム液は、一定の期間使っても効果が見られない方がいることも知られています。

塩化アルミニウム液の費用

1本1,000~2,000円で購入可能です。

1度に少量しか使用しないため、1本で2~3か月は持ちます。

塩化アルミニウム液はどこで買える?

多汗症治療を行っているクリニックや、薬局、ネット通販で購入できます。クリニックで貰える塩化アルミニウム液は、ネットと比べると濃度が濃いめに作られていることが特徴です。

脇用のものだと20~30%前後で作られていることが多いでしょう。一方で薬局やネット通販で買えるものはほとんどがオドレミンという商品になるため、濃度は13%のものが主流です。

初めから高い濃度の塩化アルミニウム液を使うと肌荒することも多いので、まずはオドレミンから試してみて、効果がありそうであればクリニックで高濃度のものを貰うのがよいかもしれません。

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ボトックス注射

ボトックス注射は、一時的な効果にはなりますが1度注射をすれば4~9か月ほど脇汗が止まります。注射するだけで汗が長い期間止まるということで、人気の治療方法です。

重症の腋窩多汗症の方は保険適応で注射を受けられます。

ボトックス注射の効果

ボトックス注射が腋窩多汗症へ有効なことは、日本だけでなく海外でも広く認知されています。

ボトックス注射をした多汗症患者のグループと注射しなかったグループとで発汗量を比べたところ、注射したグループでは著しい発汗量の低下が見られました。

繰り返し注射しても耐性ができないことから、反復使用の安全性も認められています。

ボトックス注射の費用

両脇で約10万円です。保険適用となる場合は3割負担の方ですと約3万円ほどで受けられます。

ボトックス注射はどこで受けられる?

多汗症治療を行っているクリニックや病院で受けられます。多汗症を専門とする美容クリームでも受けることが可能です。

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交感神経遮断術

汗を出す指令は交感神経が出しています。つまり交感神経を取り除いてしまえば、汗を出せという指令が出なくなり、汗をかかなくすることが可能です。

この交感神経を取り除く手術を「交感神経遮断術」といいます。

交感神経遮断術は高い汗止めの効果が期待できるものの、脇以外の部位から汗が出るようになる代償性発汗が起こる可能性がある点がデメリットです。

そのため塩化アルミニウム液やボトックス注射での治療がうまくいかなかった方や、一時的に汗を抑える治療ではなく根本的な治療がしたい方に選ばれる治療方法となっています。

交感神経遮断術の効果

交感神経遮断術は、とくに手掌多汗症へ効果の高い治療法と言われています。手掌多汗症であればほぼ100%の効果が期待できますが、それ以外の部位だと個人差があるのが現状です。

とはいえ腋窩多汗症の患者さんに交感神経遮断術を行った場合も、治療効果は良好であるという認識が一般的となります。



交感神経遮断術の費用

保険がきく場合は3割負担でおよそ10万円、きかない場合は約30万円です。

保険が使えるかどうかは多汗症の重症度やクリニックの方針によって決まります。

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交感神経遮断術はどこで受けられる?

多汗症治療を行っている病院やクリニック、美容皮膚科で受けられます。

飲み薬も治療に使われる

主な治療方法は塩化アルミニウム液やボトックス注射、交感神経遮断術の3つです。しかしこれ以外にも飲み薬が併用されることもあります

腋窩多汗症の場合、飲み薬は高い効果こそ期待できないものの、効く方には顕著に効果を示すことがわかっています。

自律神経を整えるお薬や、強力に発汗を抑えるお薬、汗をかきやすい体質を変えていく漢方薬などが代表的です。

飲み薬は「汗をかいたらどうしよう」という不安から解放してくれたり、「絶対に汗をかけない」といった状況を救ってくれることもありますので、ぜひ塩化アルミニウム液やボトックス注射と並行して取り入れてみてください。

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まとめ

腋窩多汗症の治療は以下の治療がよく用いられます。

  • 塩化アルミニウム液
  • ボトックス注射
  • 交感神経遮断術

これに加えて飲み薬での治療が行われるケースもありますので、自分に合った治療方法を探してみましょう。まずは塩化アルミニウム液を試すのが鉄板です。それでも効かない場合はボトックス注射や交感神経遮断術を行います。

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