多汗症の治療薬

塩化アルミニウム液は多汗症の味方!効果や使い方、注意点を解説!

多汗症のうち、脇や手のひら、足、頭部の多汗症に有効なのが塩化アルミニウム液です。塩化アルミニウムを使うことで汗の量が減り、生活しやすくなった方も少なくありません。

しかし塩化アルミニウム液は、少々使い方にコツがいるものでもあります。

この記事では塩化アルミニウム液の効果や正しい使い方、注意点などに関して詳しく解説しています。

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塩化アルミニウム液の使用が推奨されている多汗症

冒頭でも触れたように、塩化アルミニウム液は手のひら、脇、足、頭部の治療に有効です。

腋窩多汗症


参考:原発性局所多汗症診療ガイドライン 2015 年改訂版

脇の多汗症においては、塩化アルミニウム液の使用が第一選択となります。「行うよう勧められる」とされる推奨度Bに該当するため、まずは使ってみることが大切です。

原発性手掌多汗症

参考:原発性局所多汗症診療ガイドライン 2015 年改訂版

手のひらの多汗症の場合は、塩化アルミニウム液の使用とイオントフォレーシスが推奨されていますね。

イオントフォレーシスに通いつつ、塩化アルミニウム液を使っていくのが望まれるでしょう。

原発性足底多汗症

参考:原発性局所多汗症診療ガイドライン 2015 年改訂版

足も手のひらと同じく、塩化アルミニウム液とイオントフォレーシスが推奨されています。

ただし足の場合は塩化アルミニウム液の推奨度が「行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない」とされるC1に分類いることに注意しなければなりません。

足だと手のひらと比べてやや効果が出にくいと考えられます。

頭部顔面多汗症

参考:原発性局所多汗症診療ガイドライン 2015 年改訂版

頭部や顔面に使う場合は、やや濃度が低めの10~20%塩化アルミニウム液で治療するようになっています。

ただし目の周り口の周りは避けて使うことが推奨されているため、注意して使わなければなりません。

塩化アルミニウム液の原理や使い方

塩化アルミニウム液は汗が出るところに塗って使う外用剤です。いわゆる制汗剤と同じ扱いになるのですが、市販されている制汗剤とは少し違った特徴を持ちます。

塩化アルミニウム液が多汗症を抑える原理

一般的に販売されている制汗剤は、汗臭さを抑える効果はあっても多汗症の方の汗を抑えこめるほど強力な制汗効果は基本的に望めません。

しかし塩化アルミニウム液であれば、多汗症の汗にも対応できるのです。塩化アルミニウム液が汗腺を徐々に塞いでいくことで、汗を抑えてくれます。

またアルミニウムイオンが汗腺の細胞膜に働きかけることで汗を出にくくしていることもわかっています。

汗腺そのものに働きかけて汗が出ないようにしてくれるので、市販の制汗剤よりもばっちりと効果が出るわけです。



塩化アルミニウム液の使い方

液剤なので汗が気になるところに塗って使用します。ただし普通に塗るだけでは思うような効果が出ません。

使い方
  1. 皮膚を清潔にする(お風呂上がりに塗るのがおすすめ)
  2. 塩化アルミニウム液を患部に塗る
  3. 塗った部位を乾かす
  4. 翌朝、塗ったところを洗う

肌が汚れている状態で使っても塩化アルミニウム液が皮脂や汚れにはじかれてなかなか浸透しないため、清潔にした後に使います。お風呂上がりだと清潔ですし、昼間と比べて汗をかきにくいのでおすすめです。

(昼に使っても汗で塩化アルミニウム液が流れてしまいます。)

塗った後は塩化アルミニウム液が乾くまでそのままにしましょう。夏であれば扇風機に当たるとすぐに乾きます。乾くまでやや時間がかかるので、ここは少し辛抱が必要です。

翌朝、できれば塩化アルミニウム液を塗った場所を洗うか濡れタオルで拭いてください。人によっては塩化アルミニウム液で肌荒れを起こしてしまうので、それを防ぐためです。

とくに肌荒れしないよ、という方は夜に塗ったまま過ごしても問題ありません。

塩化アルミニウム液は夜に1回塗るだけでOKです。

これを毎日続けましょう。塩化アルミニウム液は1度使っただけでは効果は出ません。1~2週間ほど続けて使うことで徐々に汗が出にくなっていきます。汗が減りだしてからも持続的な使用が必要です。

毎日使い続けることで効果を発揮するアイテムです。最初は効果が実感できないかもしれませんが、最低でも1~2週間は続けて使いましょう。

塩化アルミニウム液を使うときの注意点

塩化アルミニウム液は汗が出ないように抑えてくれる画期的なアイテムです。しかし誰にでも使えるかというと、そうではありません。

  • 続けて使っても効果が出ない方もいる
  • 肌荒れを起こしてしまう可能性がある

残念ながら、どんなに続けて使用しても塩化アルミニウム液の効果が出ない方もいます。2週間以上使ってもあまり汗が減ったという実感がない方は、もしかしたら効かない方かもしれません。

また塩化アルミニウム液は酸性が強く、やや刺激があるため、使い続けることで肌がヒリヒリしたり赤くなったりすることもあります。

もしも肌荒れが起きたら、塗り薬を使用するか塩化アルミニウム液の使用を中止してください。

塩化アルミニウム液の効果がせっかく出ているのに、使用を中止するのは嫌ですよね。あまりにひどい場合は使用をストップするのが1番ですが、塗り薬を使って様子を見てみるのもアリです。市販薬でも効かない場合は一旦ストップしましょう。

 

塩化アルミニウム液はどこで購入できる?

塩化アルミニウム液はドラッグストアに行ってもなかなか売っていません。購入を希望される方は皮膚科に行くか、通販でも手に入るオドレミンを買うのが早いでしょう。

しかし皮膚科でも取り扱っていないところの方が多いですので、事前に塩化アルミニウム液の取り扱いがあるかどうかをホームページで確認してから行くのが間違いありません。

オドレミンはネットで購入できる塩化アルミニウム液の中ではもっとも知名度が高いものです。ネットだけでなく、調剤薬局や漢方薬局でも取り扱っている場合があります。

日邦薬品が販売している商品で、塩化アルミニウム液の濃度は13%です。オドレミンは調剤薬局や漢方薬局で売っていることもありますので、薬局で購入するのもよいでしょう。

お取り扱い先は日邦薬品の「お求め先案内」から検索できます。

オドレミンの効能効果
  • わきが(腋臭)
  • 皮膚汗臭
  • 制汗

効能効果にもしっかりと“制汗”と書かれています。塩化アルミニウム液を扱っている病院や薬局を探すよりも、ネットでオドレミンを買ってしまった方がかなり早いでしょう。

ちなみに片側の脇で2~3滴しか使わないので、1つ買えば意外と長く使えます。

栄養ドリンクのユンケルでお馴染みの佐藤製薬からも塩化アルミニウム液の商品が出ています。こちらはまれにドラッグストアに置いてあることもある商品です。まとめて買うならテノール液の方が安いですね。

塩化アルミニウム液は20~50%の濃度で使用するのですが、病院によって扱っている濃度が異なります。濃度が濃いほうが制汗効果も高くなるため、しっかり塩化アルミニウム液の効果を出したい方は何%の塩化アルミニウム液なのかがわかる病院で貰う方がよいでしょう。

まとめ

塩化アルミニウム液は手の平や脇、足、頭部の多汗症治療として用いられている外用剤です。汗腺を塞ぐことで物理的に汗が出てくるのを抑えてくれます。

塩化アルミニウム液は効く方とそうでない方とがいますので、まずは2週間程度試してみてください。病院でも貰えますが取り扱っている病院は多くありません。

ただし病院だと市販の塩化アルミニウム液よりも濃度が濃いものを扱っていることもあります。病院が見つからない方、病院になかなか行きづらい方はまずオドレミンやテノール液を使ってみてください。

効果が出るまでにやや時間がかかりますので、継続して使うことが大切です。

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