多汗症の治療

ビューホットとミラドライの違いは?多汗症の治療法や効果、デメリットについて解説

「切らない多汗症手術」として知られているビューホットとミラドライ。腋窩多汗症(ワキ汗)に有効な治療です。

どちらも同じくらいの価格で、同じように「切らない」とうたっていることが特徴。しかし、治療のメカニズムや効果、デメリットなどは大きく違いいます。

「いったいビューホットとミラドライって何が違うの?」
「どっちの方がおすすめなの?」

というお悩みを解決するために、ここではビューホットとミラドライの違いについて詳しくご紹介します。

しゃけ先生
しゃけ先生
どちらを受けるか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね!
東京プラチナムクリニック

多汗症の一般的な治療方法

ビューホットとミラドライの説明に入る前に、まずは一般的な多汗症の治療方法について見ておきましょう。

そうすることで、ビューホットやミラドライの特徴がより分かりやすくなります。

しゃけ先生
しゃけ先生
さっくり違いについて知りたい方は、ここを飛ばして「ビューホットとミラドライの違い」の見出しから読みはじめてくださいね。

塩化アルミニウム液

塩化アルミニウム液は、汗が気になるところに塗るだけで発汗を抑えられる治療方法です。アルミニウムが汗腺の働きを少しずつ抑えてくれるので、使い続けることで効果が出てきます。

多汗症の治療方法の中では価格が安く(1本1,000~3,000円くらい)、かゆみや刺激感などの副作用以外は出にくいことが特徴です。

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イオントフォレーシス

電流を流した水道水に手足をつけることで、水素イオンが汗の出入り口を狭くし、汗の量を減らしてくれます。

およそ20回ほど治療を行うことが一般的で、治療を始めて10~12回くらいで汗が減ってきたと実感する方が多いです。

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飲み薬(内服薬)

一時的に汗を出にくくするもの、毎日飲み続けることで汗が出にくい体質にしていくものなどが飲み薬にはあります。

プロバンサインは、口の乾きが副作用として出やすいものの、けっこう汗の量を抑えてくれるのでお守りとして持っておくと安心です。

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ボトックス注射

交感神経の働きを抑える効果のある、ボツリヌス毒素を使った治療です。

両ワキで約10万円ほどで、1回の注射で約4~9か月もの期間、汗止めの効果が続きます。

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交感神経遮断術

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手掌多汗症や頭部顔面多汗症に有効な治療方法です。患者さんの状況によっては腋窩多汗症にも使われます。

とくに手掌多汗症への効果は高く、ほぼ100%の成功率です。

手掌多汗症は手術でほぼ100%治まる?!効果やリスクを解説します!多汗症の治療は一般に、塩化アルミニウム液やイオントフォレーシス、飲み薬での治療が行われます。 基本的にはこれらの治療がメインとなる...

多汗症の一般的な治療方法の欠点

ここまで紹介してきた、

  • 塩化アルミニウム液
  • イオントフォレーシス
  • ボトックス注射
  • 飲み薬(内服薬)
  • 交感神経遮断薬

これらの治療には、どうしても欠点があります。

一時的な効果しかない

塩化アルミニウム液とイオントフォレーシスは、治療を行っている間しか汗止めの効果が続きません。どちらも治療をやめると、徐々に元の多汗症の状態へと戻ってしまいます。

ボトックス注射もある程度期間がすぎれば、こちらも効果がなくなってしまうものです。

一時的には汗を抑えられても、根本的な解決にはなりません

傷跡が残ったり生活に支障が出たりする

交感神経遮断術は、重度の腋窩多汗症の患者なら保険適用となるメリットがあります。また交感神経そのものを取り除くので、多汗症の根本治療にもつながるものです。

しかし交感神経を取り除くためにはメスで皮膚を切らなければなりません。そのためどうしても治療の跡が残ってしまいます

しかも手術が終わってしばらくは、痛みがあったり腕を固定したりと生活にも支障が出るものです。

切らない多汗症手術として誕生したビューホットとミラドライ

一般的な多汗症の治療は、どうしても効果が一時的だったり傷跡が残ってしまったりといったデメリットがあります。しかしビューホットとミラドライは「切らない」ことが売り

しかも、ただ症状を抑えるだけではなく「多汗症の根本的な治療」ができるのです。

なぜならどちらも皮膚を切ることなく、汗腺を破壊できる治療方法だから。ビューホットやミラドライは、次世代の治療方法といっても過言ではありません。

ビューホットとミラドライの違い

一般的な多汗症の治療と、ビューホットやミラドライとの違いはなんとく分かってもらえたでしょうか?

ではここからは、ビューホットミラドライの違いについて見ていきましょう。

しゃけ先生
しゃけ先生
それぞれの治療方法について、詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてくださいね。
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費用の違い

ビューホットとミラドライは、どちらも相場がほぼ同じです。

どこのクリニックで受けても、だいたい30~35万円前後の費用がかかります。費用による違いはほとんどありません。

治療メカニズムの違い

ビューホットもミラドライも、どちらも切らない多汗症の治療であることは変わりません。しかし治療メカニズムをよく見てみると、まったく違った方法であることが分かります。

ビューホットの治療メカニズム

ビューホットは極細の針を脇に刺し、そこからラジオ波で熱を発生させて汗腺を破壊します。

切らないことには切らないのですが、「針を刺す」という工程があるので注意しなければなりません。

イメージはこんな感じですね。


参考:ガーデンクリニック

ミラドライの治療メカニズム

ミラドライは皮膚を切ることもなければ、ビューホットのように針を刺すこともありません。マイクロ波を脇に当てていくことで、汗腺を破壊します。

皮膚の上から当てていくだけなので、傷跡すら残ることがありません

参考:東京プラチナムクリニック

効果の違い

ビューホットもミラドライも、最終的な治療結果は「汗腺の破壊」です。最終的に行き着くところは同じですが、効果にはやや違いが見られます。

ビューホットの効果

ビューホットは基本的に1回の治療で効果が表れます。ですが人によっては十分な効果が得られず、2回目の施術を受ける方もいるようです。

以下のデータは多汗症ではなく、ワキガの治療をしたものになりますが、190例中再治療になったのは5例(2.6%)しかありません。

参考:フラクショナルニードル RF 機器「ビューホット」によるわきが治療の手技,プロトコールおよび臨床成績

ちなみに多汗症を治療する目的でビューホットを受けた方のデータだと、再治療率は17.4%にまで上がります。

参考:ビューホット®によるワキガ・多汗症治療

しゃけ先生
しゃけ先生
ビューホットは1回の治療で約80%の方に効果があると見てよさそうですね。

ミラドライの効果

ミラドライも基本的には1回の治療でしっかりと効果が出ます。ただし人によっては2回目の治療をする方もいるようです。

どれくらいの方が一度の治療で満足しているのか、というデータは残念ながらありませんでしたが、ワキ汗が治療前と比べてどれくらい減ったのかというデータがあったのでご紹介します。

参考:Clinical Evaluation of a Microwave Device for Treating Axillary Hyperhidrosis

ミラドライの治療をして、30日後、3か月後、6か月後、12か月後の時点で汗がどれくらい減ったかを表したものです。

表を見てみると、

  • 30日後:83.1%
  • 3か月後:82.3%
  • 6か月後:82.1%
  • 12か月後:81.7%

という結果になっています。

ワキ汗が100%減ることはないものの、多汗症ではない方と同じくらいの量には減らすことが可能です。

デメリットの違い

メリットはビューホットもミラドライも

  • 切らない
  • 多汗症を根本から治療できる
  • 1度の治療で効果が期待できる

というものです。

ではデメリットにはどのような違いがあるのでしょうか。

ビューホットのデメリット

  • 針の近くにある汗腺しか破壊されない
  • 針を刺すので痛みがある
  • 針を刺した跡が残る

ビューホットは針を皮膚に刺し、そこからラジオ波で針の周りにある汗腺を破壊します。つまり針から離れている汗腺には破壊できません

また針を刺すため、麻酔が切れた後の痛みがミラドライよりも強いと考えられます。

そして一番のデメリットは、針の後がしばらく残ってしまうことです。下の画像は、ビューホットを受けてから1か月後の脇の状態です。

1か月経っても、これだけガッツリと跡が残ってしまいます。完全に跡が消えるには、長い方だと1年くらいかかるそうです。

しゃけ先生
しゃけ先生
ここまで跡が目立つと、うっかり脇が見えてしまう服はなかなか着られないですね。

ミラドライのデメリット

  • 脇の腫れやむくみがしばらく続く
  • 汗腺の状態が落ち着くと、治療直後よりもやや汗が増える

特筆すべきデメリットは上の2つです。

跡はまったく残らないものの、1~2週間は脇が少し腫れたり内出血をしたりします。また治療後の痛みも少ないもののゼロではありません。

そしてミラドライの特性上、どうしても治療から数ヶ月経つとワキ汗が治療直後より増えたように感じてしまいます

というのも治療直後は、ミラドライの影響で破壊されていない汗腺の働きまで抑えられている状態になっているからです。

つまり治療直後は「本来の治療効果よりも高い汗止めの効果が出ているボーナス期間」であり、数カ月後の状態が「本来の治療効果が発揮された状態」というわけですね。

そのため中には多汗症が再発したと勘違いしてしまう方もいます。

ビューホットとミラドライのどちらがおすすめ?

私はビューホットではなく、ミラドライをおすすめします。

なぜなら「治療の跡が残らないから」です。これだけに尽きます。
(ビューホットはどちらかというと多汗症よりもワキガ治療に強いイメージ)

誰にもバレずに多汗症の治療をしたいのに、跡がこれだけ残ってしまっては治療を隠すのは大変です。

一年中、長袖を着ている方ならいいかもしれませんが、そうもいかない方のほうが多いかと思います。

それにいつか跡が消えると言われても、何ヶ月も針の跡があると「これ、本当に消えるの?」と不安になってしまうもの。

それなら跡が残らず、1回の治療で汗腺の約80%が破壊されるミラドライをおすすめします。

ビューホットよりミラドライがおすすめ


参考:東京プラチナムクリニック

ビューホットとミラドライも、汗腺を破壊するという点では同じです。しかしビューホットは、どうしても針の跡が何ヶ月かは残ってしまいます。

現に多汗症の治療をされている方を見ると、ビューホットではなくミラドライを受けている方が圧倒的に多いものです。

同じくらいの費用をかけて治療するのなら、跡が残らないミラドライをおすすめします。

しゃけ先生
しゃけ先生
今よりも汗の量が80%減ったらと考えてみてください。とても快適な生活を送れるのではないでしょうか。跡が残らないミラドライをぜひ検討してみてください

 

東京プラチナムクリニック