お金がない、アルバイトをしたい。でも汗が気になってなかなかアルバイトに応募できない。多汗症の方なら一度は悩んだことがあるであろうアルバイト問題。
「あそこのアルバイトが気になるけど、汗は大丈夫かな・・・・」
「できるだけ汗が目立たないところでアルバイトをしたい」
私もこのように思ってアルバイト先を探していました。本当はアルバイトなんてしたくなかったのですが、大学生のころ、家賃以外の生活費はほとんど自分でまかなう必要があったため、アルバイトをしないわけにはいかなかったのです。
私が大学生のころに経験したアルバイトは以下の7種類。
- 居酒屋
- チラシ配り
- ホテルの清掃
- 美術館の監視員
- 食堂
- 結婚式場
- 回転寿司
それぞれのアルバイト先について、多汗症の発作が起こらなかったのか、汗で困ったことがなかったのかなど、当時の様子を赤裸々に書いていきます。
多汗症の方で、アルバイトをしようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。これを読むことでなんとなくこういうアルバイト先を選べばいいんだな、というのがわかるはずです。
私はとくに顔に汗をかきやすいタイプの多汗症です。他に手、脇の多汗症もあり。全身汗っかきです。
Contents
多汗症アルバイト その1. 居酒屋
多汗症を発症して初めてやったアルバイトが居酒屋です。タウンワークにほとんど求人が載らないレベルの田舎に住んでいたため、アルバイトの選択肢があまりなく仕方なしに働き始めました。
汗レベル
働いていた時期は3月から6月くらいまで。比較的涼しい時期ですね。居酒屋のアルバイトは正直、多汗症ならオススメできません。
わりとクーラーのきいているお店だったので、平常心を保って仕事をしているときは他の人と変わらないくらいしか汗をかきませんでした。
しかし居酒屋はお酒を飲んだ方がお相手。料理をお客さんの席に持っていくと、かなりの確率でお客さんに捕まります。なんやかんやと話しかけられるんですね。
その間、逃げられませんので汗が噴出したとしてもそのままお話を続けないといけません。
逃げられない→汗かいたら終わりだ→汗噴出
というパターンになるので一言でいうとヤバイです。
汗で困ったこと
居酒屋バイトは忙しさで、てんやわんやしていることが多かったので汗について誰かにつっこまれることはありませんでした。
私はとくに顔に噴出するタイプ。ポケットにいつもハンカチを入れ、人目につかないところでこっそりと拭いながら働いていました。
多汗症アルバイト その2. チラシ配り
チラシ配りも数回したことがあります。派遣に登録していたのでヒマなときにやっていた感じですね。
汗レベル
チラシ配りはなぜか汗が噴出した記憶がありません。季節問わずに働いていたので、もちろん真夏にも外で配っていたのですが・・。
おそらく
- 一人で配っていたので他人の目が気にならなかった
- 外で汗をかいていても不自然にはあまり思われないだろうと気楽だった
という2つの理由が大きく関係しているかと思います。たぶん多汗症の発作が起こるのって「他の人は汗をかいていないのに自分だけ大汗」という状況がマズイんですよね。
それがなかったので、かなり働きやすく感じました。
汗で困ったこと
チラシ配りをしていて、汗で困った経験はとくにないですね。むしろ冬なら寒すぎて汗どころではないので、季節さえ選べば多汗症の方でも働きやすいかと思います。
ただし、手掌多汗症の方は厳しいかもしれません。
多汗症アルバイト その3. ホテルの清掃
ホテルの清掃も派遣でときどきしていました。こんなにアルバイトをしている薬学生は他にいないのでは?ってくらい働いていたので、とにかくスキマ時間があれば派遣をいれて稼いでいたんです。
汗レベル
ホテルの清掃は侮ってはいけません。清掃中は部屋の窓をすべて開けているため、空調は一切きいていません。冬ならまあいいでしょう。
しかし夏はただの地獄です。汗拭き用のタオルを首からかけておきたいくらい汗をかきます。ただ、この汗は暑いからかいている汗であって多汗症独特の発作的な汗ではありません。
他の人もめちゃくちゃ汗をかいていたので、自分だけ大汗で目立つことは特になし。ただしめちゃくちゃ汗をかきます。
ベッドシーツを整えるときは絶対に複数人でやるので、汗をかいているのがもろバレ。しかもシーツから手を離せないので汗は垂れ流してです。
汗で困ったこと
夏場はみんな汗ばみながら清掃していたので、自分だけ大量に汗をかいて恥をかくことはとくにありません。
ただし単純にたくさん汗をかきます。
多汗症アルバイト その4. 美術館の監視員
楽なバイトで有名な美術館の監視員。噂通りとっても楽でした。何せ椅子に座っているだけ・・・。
一生このバイトをしたいと思ったほど楽に稼げたのですが、単発バイトだったので2週間くらいしかできなかったのが残念。
汗レベル
7つのアルバイトの中で最も汗をかきませんでした。働いていたのは4月。そこそこ気温が高い日もありますが空調のきいた室内でただ座っているだけだったので、一滴も汗をかいていないと思います。
もし美術館の監視バイトがあったらぜひチャレンジしてみてください。座っているだけで、誰かと会話をするとかが一切ないので本当に気楽です。
もし汗をかいてしまったとしても、おそらく誰も見ていないのでさっとハンカチでぬぐいましょう。周りの人は展示物を見ているのであなたのことは目に入っていません。
周りからの視線を感じることがないので、他のアルバイトよりも気楽に汗を拭けるはず。
汗で困ったこと
はっきり言ってないです。汗をかくどころか、眠たすぎてどうやって意識を保ったらよいのかに必死に悩んでいました笑
多汗症アルバイト その5. 食堂
いろいろありまして、こちらは1ヶ月くらいしか働いていませんね。めちゃくちゃ人間関係が悪く、空調もほとんどきかないし、時給680円でしたので。
汗レベル
チェーンの食堂でして、ほとんどキッチン内でのお仕事でした。料理を作るのはベテラン主婦のおばちゃんが担当。私みたいな学生はひたすら盛り付けやお会計でしたね。
まず、多汗症でキッチンのアルバイトは向いていません。汗をかいたときにどこにも逃げられないんですよ。ホールなら仕事するふりをしてささっと人気のないところに逃げられるじゃないですか。そこで汗を拭けるんですよ。
ただキッチンには逃げ場がない・・・。
汗が出たらそれで終わりです。
汗で困ったこと
制服の頭巾のようなものが朱色っぽい色だったんですけど、汗をかくとそれが濃い赤色に変色するんですよ。これがめっちゃ目立ってしまって。。
「見てよ、汗やば」
ってパートのおばちゃんに笑われました。
変色したものはどうやったって誤魔化せないのでつらかったですね。
多汗症アルバイト その6. 結婚式場
多汗症持ちなのになんで結婚式場なんかに?って思いますよね。当時の最低賃金が680円くらいだったのですが、そんな中この結婚式場の時給は1,200円。
しかも土日祝日だけの勤務でOKなんていう神バイトだったんです。時給に目がくらんで応募したというわけです。
かなり倍率が高かったみたいですが、採用してもらえたので働くことになりました。
汗レベル
7つのアルバイトの中でいっちばん滝汗でした。本当に滝汗です。最高気温が37℃だろうと関係なく服装は常に長袖のシャツ。
結婚式場って、会場内で配膳をするイメージが強いと思うのですが、私がいたところは違いました。もちろん配膳もするのですがその他の会場セッティングとかもしなくれはいけません。
太陽がギラギラ光る炎天下の中、ガーデンにビュッフェの準備をしたり、ひたすら立ちっぱなしで来賓客の案内をしたりとまあ汗をかかないわけないよね、っていう環境でした。
会場内もそこまで冷房がきいていません。配膳用の料理を取りにキッチンに行くとそこはまるでサウナのような灼熱地獄。
料理が冷めないように熱い料理を出すときはキッチン内の温度もかなり高めに設定してあったのです。
どこかに隠れて汗を拭けるほどヒマな時間もなく、ただただ苦痛でした。
汗に困ったこと
私はけっこう、どこかに隠れて汗を拭けるかというのを重視するタイプなのですが、結婚式場はこれが完全にムリでした。
汗をかいたらおしまいです。
しかも制服が白シャツなので汗が余裕で染みてきます。
たぶん気持ち悪いくらいに汗をかいていたと思います。汗を拭きたいのに拭けない、これが一番困りました。
多汗症アルバイト その7. 回転寿司
誰もが知っているであろう◯シローで2年くらい働いていました。家から近かったこと、週1からの勤務でもよかったことが決め手。
結果として、◯シローのバイトが一番良かったなって思っています。ちなみにホールで働いていました。
汗レベル
回転寿司って、ピークの時間帯は恐ろしいほど忙しいんですよ。常にバタバタしていて気がつけば2時間くらいあっという間に時間が過ぎているほど。
常に歩き回っているので運動量はかなりのもの。◯シローで働き始めてから2キロくらい痩せましたね。
動く量が多いから滝汗になるのでは?と思うかもしれませんが、なぜか意外と大丈夫でした。おそらく余裕で隠れて汗を拭けること、忙しすぎて仕事に集中していたことが原因でしょう。
滝汗ドバーってことには一度もなりませんでした。
それに汗が気にならない制服もよかったんだと思います。◯シローの制服って黒のポロシャツで、しかも寿司に異物が混入しないように生地が二重構造になっているので汗がしみてこないんですよね。
背中の汗も脇汗も絶対にしみてきません。
「顔以外は汗をかいてもバレない」っていう安心感も大きかったですね。
汗をかいて困ったこと
◯シローで困ったことはないですね。バックヤードも冷房がきいてますし。
しいて言えば更衣室だけは暑かったなあという印象。
働いている最中に滝汗になって白い目で見られたなんてことはありませんでした。
アルバイトを選ぶときに重視したこと
多汗症の私がアルバイトを選ぶときに重視していたことがいくつかあります。
- アルバイト先に行くまでに汗をかきそうなところは選ばない
- 汗ジミが目立つ制服の店は選ばない
- 汗をかいてしまってもどこかで拭けそうな職場を選ぶ
アルバイト先についた時点で汗だくだと、そのまま汗が引くことがなく働くはめになってしまいます。これは滝汗スイッチが入る大きな原因です。
ちなみに2年くらい働いていた◯シローは自転車で5分くらいの場所でした。
アルバイトを選ぶときは必ずそこの制服も要確認です。灰色の制服だったら汗をかいたらすぐに染みてきてバレます。黒のポロシャツが最強です。
どこかで汗を拭けそうかどうかも確認しておくとよいですね。その場から動けないアルバイト先は私はあんまり好きじゃありません。
人と関わらない仕事をしたいのなら
多汗症だと汗が気になってなかなかアルバイトをする勇気が出ません。ここまで記事を読んで「どれも自分には難しいかも」と思った方も多いと思います。
なぜなら私も相当無理してアルバイトをしていたからです。
「人と関わらずに稼げるアルバイトがあればな…」と思っている方はぜひ、以下の記事も読んでみてください。
実際に私は下記の記事で紹介する方法で現在も仕事を続けています。意外と知られていない働き方ですので、アルバイト選びに困っている方は参考にしていただけると思います。
ちなみに汗を一先気にせずできる在宅ワークをお探しでしたら、クラウドワークスがおすすめです。文字起こしとか動画編集とかライティングとか、そういった人と合わずに完結する仕事が登録するとすぐにできます。
登録にも利用にもお金はかかりませんので、気になる方はぜひ活用してみてください。
まとめ
多汗症でもアルバイトをしなきゃいけない方、アルバイトを選ぶときは万が一汗をかいてしまったときの逃げ道があるかどうかを基準にするとよいかと思います。
汗をかいても拭けないのが一番最悪ですからね。滝汗スイッチが入って一気に汗が噴出しますので。
それから、これから働き始める多汗症の方には「ムリだと思ったら辞めよう」ってのを伝えておきます。多汗症ってただでさえ精神を削られるので、アルバイトなんかで消耗するくらいなら辞めてしまいましょう。
アルバイトなんて数日で辞める方も普通にいますので、気にせずに辞めて大丈夫です。
もちろん、どうしても働かなきゃいけない理由があるなら安易には辞められないかもしれませんが・・。一か所にこだわることはないと思います。
以上、多汗症持ちのアルバイト体験記でした。参考にアルバイトを選んで貰えると嬉しいです。